12月8日(土)午後2時から東京大学で、今一生さんの子ども虐待防止策の講演会を開催します。
『エヴァンゲリオン』というアニメをご存知でしょうか?
放送が終わってから(1996年)、当時、親友だった女性から全話が収録されたVHSテープを渡されました。
私の手元に、30年前に当時高校生だった親友と交換日記をしたノートがすべて残されています。
その日記(※上の画像)には、兄弟から叩かれて鼓膜を破かれていたことなどが書かれてありました。
けれど、当時の私は、「それ、虐待じゃないの?」と言うだけの知識もありませんでした。
そんなことも気づかなくて、よく「親友」だ、などと言えるなあと我ながら思うのですが、別れた後の今も、当時を思い出すと親友という言葉を使いたくなってしまいます。
親友は、急速に自立した大人の女性になっていきました。
他人にされた嫌なことについて、親友は真正面から取り組んでいたからです。
その後、私と親友は絶交するところまで関係が悪くなりました。
仲間はみんな親友側に立ちました。
いきなり私は、ひとりぼっちになりました。
最後に親友が私に言った言葉があります。
「もっと私に心を開いてなんでも話をしてくれればよかったのに」
当時の私は聞かないふりをしたと思います。
『エヴァンゲリオン』の主人公・シンジが、父親に強制的にエヴァに乗せられて、「逃げちゃだめだ! 逃げちゃだめだ!」という言葉を叫びながら戦う姿は、虐待そのものだと今なら思うことができます。
それを毎週見ていた親友は、自分の置かれた状況を客観的に見ることができたのでしょう。
彼女は実家を出て、一人暮らしを始めました。
きっと、私が親に殺されると思って家出して一人暮らしを始めていたことを想像してくれたのでしょう。
あれから20年が経ちますが、虐待は無くなってはいません。
私は、ようやく自分がアダルトチルドレンだと、わかり始めています。
アダルトチルドレンとは、自分の生きずらさが自分だけのせいではなくて親から受けてきた影響が多大にあると気付いた人のこと。
臨床心理士の信田さよ子さんは、そのように定義しているそうです。
父親の言いなりになったまま、「逃げちゃだめだ!」と叫びながら戦っても、勝てば親のおかげ、負ければ自分のせい。
すぐ逃げてもいいと思いませんか?
親が命じることをいつまで守るつもりですか?
親にとっての「都合の良い子ちゃん」になっていませんか?
親友が私から聞きたかった言葉は、きっと今なら言える気がします。
「わたし、親から虐待されてるの。助けて!」
だから私は、子ども虐待防止策の講演会を開催したいと思ったのです。
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